高知自然の体験

大豊の文化と山の暮らしを伝える 立川体験交流の会 長野永子さん

山の暮らしへタイムスリップ。
石臼をひいたりいかだで川遊び。
子どもも大人も笑顔です。

山菜採り、蕎麦打ち体験をしませんか

山の暮らし、大豊の文化を町内外に伝える「立川体験交流の会」では、春は山菜採り交流、秋は立川蕎麦打ち体験交流が出来ます。長野さんが対応してくれますので、これもとても贅沢な時間になりそうです。

山菜採り
料金 1人3,500円
案内、大豊の暮らしの話、三菜持ち帰り(ゼンマイ、ワラビ、イタドリなど)を含みます。
人数 5名以上 
期間 春シーズン(事前に予約して下さい)
立川蕎麦打ち体験交流
料金 1人3,500円
立川御殿茶屋で立川蕎麦づくりと賞味をします。立川蕎麦はつなぎを無使用(または極少量使用)のそば粉で打った特徴的な蕎麦です。
人数 30名以上 
期間 11月頃(事前に予約して下さい)
アクセス 高知市中心部から約1時間20分 最寄りIC:大豊
<地図はこちら>
お問合せ・申込みはこちら
公益社団法人 高知県森と緑の会

TEL 088-855-3905・FAX 088-855-3906
E-mail : sasayaki@moritomidori.com

※お返事にはお時間がかかる場合がございますので予めご了承ください。

立川を知ってもらいたい、好きになって欲しい。
長野永子さんの朗らかな笑顔がささやきます。


「立川体験交流の会」が毎年行っている夏のイベントに参加しました。平成19年のテーマは「山の暮らし今昔」、20年は「山の暮らし森と食の今昔」、そして今年は「山の生活(くらし)にタイムスリップ!」。大豊町旧立川小学校を会場に、立川の山の暮らしを町内外の参加者に伝えています。会の代表である長野永子さんの朗らかとした表情のなかに、立川と山の暮らしへの愛情が感じられます。

地元出身の長野さんは、結婚後は関西に27年間住み、帰省するたびに大豊の自然に触れリフレッシュ。県外に出ているからこそわかる大豊の良さを味わい、都会生活の中に戻っていました。

昭和61年に高知市で、平成元年から大豊で暮らし始めます。それからは「立川を知ってもらいたい、好きになってもらいたい」という思いから、地元の婦人会、農業改善普及センターなどで勉強会をし、平成13年から2年間グリーンツーリズムのイベントを開催。それが発展して現在の「立川体験交流の会」になり、7年目を迎えました。

体験交流の中でたくさんの出会いがあり、子どもも大人も一緒になって、ワクワク感でいっぱい。自然と笑顔になっています。

はったい粉、こんちん、銀ぶろう、碁石茶。
大豊の暮らしに欠かせない宝物があります。


今年のテーマである「山の生活にタイムスリップ!」はむかしむかしの住居づくり体験がメイン。高知市や須崎市など町内外から参加した家族らが、丸太、竹、かずらなどを使い、昔ながらの住居づくり体験です。体験をする前は、キッチリと緩まないように縛る独特の縛り方「はえがしら」を学び、合格しないと住居づくりに参加できません。山の暮らしの知恵を伝えること、縄が緩むと危険なこと、それぞれ理由があります。途中までスタッフの方が作業してくれていたので、午前中に順調に棟上げまで進みました。

その住居の下で、はったい粉(地元では、はね粉と呼ぶそうです)づくりです。ここでは大麦、きび、大豆などを炒って挽いた粉に砂糖をまぶします。炒ったことで消化しやすく、香ばしいさがあります。はったい粉は保存性があり、地域、家庭によって材料は違いますが、昔ながらの田舎の携行食、練り菓子で、子どものおやつになっていたそうです。

スタッフに誘われ、子どもが石臼を挽きます。そして大人も喜んで参加。参加者の一人は昔を懐かしみ、幡多に残る唄を口づさみながら、テンポよく挽いていました。


お昼になり、女性陣スタッフが心をこめて作った郷土料理のお弁当です。ゴボウとえごま油、小麦粉などで作る「こんちん」や、黒大豆の旨みと金時豆の甘味がする優しい風味で、県内でも大豊だけで生産されてきた豆「銀ぶろう」のご飯。碁石茶ゼリー、山菜の煮付けや酢物、じゃがいもの味噌づけ…。どの一品も大豊に住む人たちが大切にしてきた味です。こんちんは子どもたちのおやつになるもの、銀ぶろうや碁石茶は大豊だけの恵み。はったい粉は順番に回され、参加者がそれぞれ口に含み、香りと味を楽しみとても得した気分。長野さんたちのおもてなしの気持ちが伝わります。



午後からは棟あげの祝餅投げで楽しんだ後、立川川でいかだなどをする川遊びチーム(子どもたちが大はしゃぎ)と、国の重要文化財に指定されている「旧立川番所書院」に行き、見学と解説などを受けるチームにわかれて行動しました。

この日だけでも大豊の暮らし、食文化、自然体験、歴史などを体験し、学ぶことが出来ました。長野さんをはじめ、「立川体験交流の会」7名のスタッフがいることが、大豊の豊かさです。



立川体験交流の会 周辺マップ

大きな地図で見る