「平成20年度樹木医セミナー」の後半の内容をご紹介します。
7月13日(日) 第4回目
1限目:「樹木ときのこ」
講 師:荒尾正剛氏(きのこアドバイザー)

日本の「きのこ」には約7千種類もの数があるが、その7割がまだ分類されていないものであるとのこと。その中で毒のあるきのこ、食用になるきのこの代表的なものについて、画像を交えて詳しく話していただきました。
食用きのこの有効成分についても知ることができました。
森林の生態系にとって、なくてはならない存在である「きのこ−菌類」と植物の関係について知ることができました。
2限目:「樹木の病気」
講 師:楠木学氏(森林総合研究所四国支所長)

樹木の病気について講義をしていただきました。
植物がどのようなものが原因となり、どのような過程を経て病気になり、どのように広がるのかを講義して下さいました。代表的な植物の病気の原因となる種類等を専門用語も知ることができました。南根腐病やさび病など様々な病徴と標徴を画像を交えて紹介して下さいました。
3限目:「緑の繁殖(新品種の開発)」
講 師:木山徹氏(日本樹木医会高知県支部)

緑の繁殖には、貴重な資源である森林木の保存のために、後継樹木の育成、長い年月耐えてきた名木及び巨樹のすぐれた遺伝的形質をもった後継樹の育成が必要であることなど教えていただきました。 
また、スライドを使って、肥料など栽培手法や壁面緑化パネルを使った壁面緑化事例など様々な植裁例などを紹介して下さいました。
4限目:「土壌と樹木の生育」
講 師:藤本浩平氏(日本樹木医会高知県支部)

日本の森林土壌、造成地の土壌、土壌の調査方法についての説明からはじまり、樹木で土壌と深く関わりのある部分「根」の役割について詳しく解説して下さいました。そこから、「土壌改良」とは、土壌の排水性・保水性、土壌養分を良くすることであること。植物の生育には「根」を発達させることが必要であることを学ぶことができました。
土壌に関する様々な資料に受講生たちは興味津々!!!
8月24日(日) 第5回目
「土佐の名木・古木観察」
講師:前田繁次(日本樹木医会高知県支部)

土佐の名木・古木を観察し、樹勢診断を行う現地研修が行われました。
午前中は、須崎市大谷にある国指定の天然記念物「大谷の樟」、佐川町の諏訪神社にある県指定の天然記念物「佐川の大楠」、日高村の小村神社にある「燈明杉」をそれぞれを観察しました。
前田樹木医による解説
佐川町「佐川の大楠」
須崎市 「大谷の樟」
日高村 「小村神社燈明杉」

葉のつき方がめずらしい
大豊町 「杉の大杉」
その大きさに圧倒されます
椿とカゴの木の合体木
午後からは、大豊町の「杉の大杉」、香南市香我美町の「天神の大杉」をそれぞれ観察しました。「杉の大杉」では、濱田樹木医が中心になって行った治療の話も紹介されました。また、その近くにある、椿とカゴの木の合体木も観察。
香我美町
「天神の大杉」
前田樹木医や緑サポーターの方々から説明を受けながら、それぞれの木について、樹勢・樹形・枝の伸長量・梢端の枯損・枝葉の密度を調査(樹木診断)を行いました。
このような木が身近にあることに驚き、熱心に樹木を観察している受講生の姿を見ることができました。
この事業には「緑の募金」が活用されています 
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