「平成20年度樹木医セミナー」がはじまりました。その内容をご紹介します。
5月11日(日) 第1回目
全6回の日程で行われる、平成20年度の樹木医セミナーの開講初日です。開講式とともに、昨年度受講生の修了証書の授与式が行われました。

日本樹木医会高知県支部長の濱田吉成氏より開講の挨拶と講座の概要説明が行なわれました。
この全6回の講座を受講すると、受講者は申請することにより「緑サポーター」に登録され、その後7年間樹木医と一緒に活動することによって樹木医の受験資格が得られます。
昨年度は、高知・幡多地区の2ヶ所で開催されました。

両地区の受講生の修了証書の授与式が行われました。

これからの活躍に期待!!
緑サポーター会中森会長から修了証授与が授与されました
2限目:「樹木医を目指す人へ」
講 師:藤本浩平氏(日本樹木医会高知県支部)

日本で認定されている樹木医の話の中で、樹木医になるために必要な経験年数等や森林率が高いといわれる高知県の樹木医の数が他の県に比べてかなり少ないこと等を教えていただきました。樹木医認定試験についてのお話しでは、実際に勉強された書籍や問題集、2週間にわたる宿泊を伴う研修及び試験の体験などを写真とともに紹介して下さいました。
3限目:「山と樹と森と」
講 師:中森道雄氏(高知県緑サポーター会長)

高知県に占める森林の割合および人工林率が高いといわれているが、日本全体でみると天然林の割合の方が高いこと、空気や水を生み出している森の大切さとすべての人が協力して守っていかなければならない状況になりつつあることなどを知ることができました。また、様々な画像や資料などで多くの植物等を紹介して下さいました。 
4限目:「高知城城山の古木・巨樹の観察」
講 師:前田繁次氏(日本樹木医会高知県支部)、樹木医、緑サポーター他

午後からは、前田繁次氏(日本樹木医会高知県支部)をはじめ樹木医や緑サポーターの方々からの説明を受けながら、高知城周辺を散策しました。高知城の城山には、今まで気がつかなかった名木・古木がたくさんあることがわかりました。木々の観察の中で、樹木医の方々の解説に受講生たちは熱心にメモを取っていました。
前田樹木医の解説
不思議のイヌマキ
M田樹木医の解説
野島樹木医の解説
木山樹木医の解説
木々を観察
今回のセミナーでお世話になる樹木医の先生方
(写真左)

緑サポーター会の方々
(写真右)
6月8日(日) 第2回目
1限目:「自然の森博物館展示解説」
講師:安井敏夫氏(横倉山自然の森博物館副館長)

横倉山博物館の展示見学を行いました。横倉山を中心とした越知町の立自然や文化・歴史のあらましから、サンゴなどの化石や岩石から横倉山のおいたちなどを解説してくださいました。また、体験コーナーで地質について、1F展示室での牧野富太郎博士の横倉山でのフィールドワークの様子についての貴重な資料を見ることができました。
2限目:「横倉山の森林植生」
講 師:鴻上泰氏(元牧野植物園)

横倉山の森林植生は、カヤ群落、落葉広葉樹群落、アオガシ群落、アカガシ群落、ツガ-ヒノキ群落、イワシデ群落、スギ群落の7つの植生型があることを教えて頂きました。また、画像を使っての貴重な植物の解説や、植物図鑑についての話も聞くことができました。
3限目:「横倉山の植生と樹木の観察」<現地研修>」
講 師:鴻上泰氏(元牧野植物園)、樹木医、緑サポーター他

午後からは、横倉山の植生を実際に観察しました。横倉山第3駐車場の遊歩道入り口から、杉原神社、安徳天皇陵墓参考地を経て馬鹿試しまでのルートを通り、講師の鴻上氏をはじめ、樹木医、緑サポーターの方々の解説を聞きながら、実際に観察することができました。受講生たちは写真におさめたり、メモをとったりしながら観察していました。
植生観察のはじまり
みなさん真剣です
杉原神社のスギ
多くの植物を見ることができます
全員での記念撮影
ヨコグラノキを観察
6月22日(日) 第3回目
1限目:「森林の生態と樹木に対する環境ストレス」
講 師:西村武二氏(元高知大学農学部助教授)

森林の生態についてさまざまな説明をしてくださいました。四国の森林帯は、亜寒帯林から暖温帯林と広いことがわかりました。あわせて、樹木(森林)の気象による害について紹介してくださいました。その中で、偏形樹の様子からどのような風害を受けているのか知ることができました。
2限目:「樹木〜切り詰めて生きる〜」
講 師:鈴木朝夫氏(元高知工科大学副学長)

資源が限りあることを常に考え行動していかなければ生きていけなくなることをいくつかの事例によって考えさせられました。樹木が必要最小限の活動で生きていることなどからも考えさせられました。また、土佐宇宙酒の話や子どもたちが拾い集めた仁淀川町のひょうたんザクラ及び佐川町の稚木サクラの種が宇宙へいくことなど様々な話を聴くことができました。
3限目:「樹木医と庭木」
講 師:野島幸一郎氏(日本樹木医会高知県支部)

正しい木の剪定方法を図を使って教えていただきました。枝の状態を見ながら切除する位置を考え、正しい位置で切除しななければ腐朽が広がってしまうことなどを知ることができました。また、樹木を移植する際に行わなければならないことなども教わることができました。最後に、野島樹木医が係わられた治療などさまざまな事例をスライドで紹介して下さいました。
4限目:「森林の昆虫たち」
講 師:荒川良氏(高知大学農学部教授)

全動物の5分の4の種類数とといわれている昆虫について画像を使って説明をして下さいました。ヒトにとって都合の悪いムシ−害虫について、代表的なものを知ることができました。カメムシが春先は杉の毬果を吸汁することから、スギ花粉大量発生の時はカメムシも大量発生することがわかることなどのお話もありました。最後に、森林に害を与えるムシに対する防除が難しいことなど説明して下さいました。
この事業には「緑の募金」が活用されています 
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