「平成19年度樹木医セミナー」の前半(第3回目まで)の内容をご紹介します。
5月13日(日) 第1回目
平成19年度の樹木医セミナーの初日。まず始めに、開講式が行なわれました。
日本樹木医会高知県支部長の濱田吉成氏より開講の挨拶と講座の概要説明が行なわれました。
この全6回の講座を受講すると、受講者は申請することにより「緑サポーター」のに登録され、その後7年間樹木医と一緒に活動することによって樹木医の受験資格が得られます。

真剣に聴いている受講者のみなさんからは、より深く学びたいという意欲が感じられます。
緑サポーター会中森会長から
修了証授与が授与されました
修了証の授与式の様子
昨年度の樹木医セミナー受講生の修了証の授与式が行なわれました。

めざせ!樹木医!
2限目:「樹木医を目指す人へ」
講 師:前田繁次氏(日本樹木医会高知県支部)

日本で認定されている樹木医の数や、樹木医になるために必要な経験年数等を教えていただきました。樹木医の試験には、かなり難しい問題が出題されることや、一次審査後の二次審査は2週間にわたる宿泊を伴う過酷な研修及び試験があることなどを実際の体験に基づいてお話してくださいました。
3限目:「山と樹と森と」
講 師:中森道雄氏(高知県緑サポーター会長)

高知県に占める森林の割合は84%とのこと。この数字が示す値は大きいように感じていましたが、世界からみると高い数字ではないことやこのまま森林資源を破壊し続けると人々が生活できなくなること等を様々な画像やデータで示して頂きました。
 
4限目:「高知城城山の古木・巨樹の観察」
講 師:入交幸三氏(日本樹木医会高知県支部)、樹木医、緑サポーター他

午後からは、入交幸三氏(日本樹木医会高知県支部)をはじめ樹木医や緑サポーターの方々の説明を受けながら、高知城周辺を散策しました。高知城の城山には、たくさんの名木・古木があることがわかりました。様々な種類の鳥も見生息していることもわかりました。樹木の測定方法なども教わり、受講生からも色々な質問が飛び出し、樹木医の方々がそれぞれ回答してくださいました。受講生の熱心さが伝わってきました。
高知城のセンダン
野島樹木医の解説
入交樹木医の説明
受講生の方も緑サポータの方も
真剣に聴いています
掲載日:H19/7/13
6月10日(日) 第2回目
越知町の横倉山にて現地研修が行なわれました。

午前の第1限めは、横倉山自然の森博物館の学芸員の安井敏夫氏より博物館展示の説明をしていだきました。
今から約4億年前の化石や岩石、横倉山にしかない植生など、原生林の不思議を展示物で見ることができました。
午後からの、横倉山の植生と樹木の観察の前に、元牧野植物園主任の鴻上泰氏による講義が行なわれました。

横倉山の貴重な植物の画像を見せていただきました。
スミレには百数十に及ぶ種類があり、高知県にはかなりの数の種類があるそうです。また、シダ植物にいたっては膨大な種類があるとのことで追究しはじめると終わりが見えないくらい奥深いとのお話もしてくださいました。
午後からは、横倉山の散策です。横倉山第3駐車場に集合し、原生林の広がる横倉山の植生を解説いただきながら歩きました。事前の講義にもでてきていた樹木を実際に見ることが出来た上、横倉山から見える絶景を楽しめました。
杉原神社前の大杉
神秘的な空間です
馬鹿試し付近の神社前にて
記念撮影
本日の現地研修終了です
おつかれさまでした
掲載日:H19/7/13
6月24日(日) 第3回目
1限目:「森林の生態と樹木に対する環境ストレス」
講 師:西村武二氏(元高知大学農学部助教授)

四国には、亜寒帯〜暖温帯までの植生があること。そして、自然環境の中で樹木が受けている様々なストレスなどを学ぶことができました。
それぞれの気候にあった樹木を植えることが必要であることがわかりました。
2限目:「樹木〜切り詰めて生きる〜」
講 師:鈴木朝夫氏(元高知工科大学副学長)

私たち人間は資源を消費してしか生きていくことができない存在であり、このままでは人間は生きてはいけなくなると、過去の事例からお話してくださいました。樹木の最小限のエネルギー消費で生きる工夫を説明してくださいました。樹木の営みに驚かされました。これからの生活行動について考えていかなければならいと感じました。 
3限目:「樹木医と庭木」
講 師:野島幸一郎氏(日本樹木医会高知県支部)

樹木の伐採の仕方や枝打ち、移植方法等実例をスライドをみながら教えていただきました。間違った方法や作業では、樹木を助けるためにやったことが逆に樹木をダメにしてしまうことになりかねないことを学びました。
4限目:「森林の昆虫たち」」
講 師:荒川良氏(高知大学農学部教授)

樹木と昆虫たちの関係をいろいろ教えてくださいました。
よく見かける樹木にできている虫コブの正体やミノムシが外来のオオミノガヤドリバエにより絶滅の危機にあった中、寄生蜂によりその数が回復されつつ話など様々な虫のお話をしていただきました。これからは、虫たちをを違った目でみられるかもしれません。 
掲載日:H19/7/13
この事業には「緑の募金」が活用されています 
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