平成19年度「森の名手・名人100人」はこの人!
 嶺北のそま師、吉良川土佐備長炭の炭焼き、四万十川の火振り川漁師。
 平成19年度「森の名手・名人」に、高知県からは3人が選ばれました。
【森づくり部門】 そま師 筒井順一郎(つつい じゅんいちろう)さん
 「森づくり部門」で認定されたのは、筒井 順一郎さん。
 土佐郡土佐町に生まれ、土佐町東石原にある自己所有山林の経営をとおして、育林、伐採・搬出、加工までの林業全般に携わり、地域の林業経営の模範となっています。
 また、「自然との共生」を基本理念とした山づくりを行い、平成19年3月にSGEC認証を取得するなど、積極的な林業経営を個人で行っています。そして、子ども達への森林環境教育にも努めています。
 林業に対する探求心に富んでおり、効率的な生産システムの構築や、独自の育林体系による山林経営を実施しているほか、自家山林により伐採した木材は余すことなく製品化し、再度山に投資する等循環型システムを構築しています。

 ▲自然と共生を基本理念とした山づくり

▲森へのこだわり


▲筒井さん

 ▲子ども達の環境教育にも積極的

 ▲取得したSGEC認証材でつくったキットにはマークが押されている
【加工部門】 炭焼き 仙頭 博臣(せんとう ひろおみ)さん
 「加工部門」で選ばれた仙頭 博臣さん。
 室戸市吉良川に生まれ、15歳の時から製炭に従事し、以来備長炭(白炭)の製炭を行っています。原料木の伐採・搬出から炭焼きまでの一連の作業を全て自分で行っています。現在、数少ない土佐備長炭の従事者として、長年受け継がれてきた伝統を守り、炭焼きを行うとともに、備長炭の普及・発展に積極的に努めており、土佐備長炭の主生産地である地元の品評会でも上位入賞するなど、高度な製炭技術を持っています。
 また、所有する炭窯が国道に近いことから見学者の受け入れなど備長炭の文化の伝承とPRにも積極的です。
 (下段左から2番目の写真は、名手・名人を訪ねて、その活動を取材する「森の聞き書き甲子園」の高校生と写したものです。)

 ▲炭出しは出してすぐ、灰をかけて冷ます。窯は容赦なく熱い。

▲後ろが炭窯


▲真っ赤に焼けた備長炭

 ▲備長炭の普及のため、見学者の受入も積極的

 ▲炭焼き一筋の仙頭さん
【森の恵み部門】  川漁師 (火振り漁) 土居 明(どい あきら)さん
 森の恵み部門で選ばれたのは、土居 明さん。
 高岡郡四万十町(旧幡多郡大正町)に生まれ、日本最後の清流「四万十川」において、全国的にも少なくなった鮎の火振漁を行っています。高校卒業後、林業に従事し、林業のかたわら季節によって、鮎の投網、火振り漁、ウナギやモクズガニ、川エビ漁など川の恵みを生活の一部としてきました。
 林業家として自己所有林(約100ha:70haがヒノキ林、30haが天然林とクヌギ林)で、後世につながる林業経営に努めています。

 ▲夜の闇に映える火振り。 (画像は土居さん提供)

▲火振りに使う網

 ▲土居さん

 ▲「あの山の裏側が、自分が管理している森」と林業へのこだわりも深い。

▲たいまつ。いい松が採れなくなったという。
(当会広報誌「森と緑の会だより2008春号」で掲載した内容です)
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