平成18年度「森の名手・名人100人」はこの人!
シイタケづくり一筋!安藤精馬さん(四万十町)
魚梁瀬杉の曲げわっぱづくり・四国勝さん(馬路村)


 「森の名手・名人100人」に、平成18年度は高知県から2人が選ばれました。
【森の恵み部門】 安藤 精馬(あんどう せいま)さん

▲とれたてのほだ木シイタケ。肉厚で何ともおいしそうです。
 「森の恵み部門」で選ばれた安藤精馬さん。今でこそ、椎茸栽培は息子さんにほとんどまかせているそうですが、幡多郡十和村(現高岡郡四万十町)古城で、戦後復員して2年後から始めた椎茸栽培はなんと60年!
 始めた時は失敗や苦労も多く、昭和32年に古城椎茸研究会を結成し、初代会長となって以来、のべ40年間会長または副会長として椎茸栽培の普及に貢献しました。十和村の自然豊かな風土に適した種類の椎茸を見つけ、当初の20倍の収量をあげるよう、ほだ木となる原木や栽培方法に工夫を重ねてきたそうです。
 その努力もあって、十和村は、昭和51年・53年には全国第1位になるほど椎茸栽培が盛んでした。

▲賞状の伝達で訪問しました

 しかし、現在は輸入の安価な中国製品に押され、最盛期には6,000円/kgだった価格が、現在では3,500円/kg前後。栽培農家も少なくなり、この地区でも後継者不足の問題を抱えているそうです。
 十和で育つ椎茸は味、食感、香り、品質も抜群です。この椎茸栽培が続くよう、みんなで応援できたら、と思いました。
【加工部門】 四国 勝(しこく まさる)さん

▲これが曲げわっぱ。ほのかに香る杉と手触りが何とも言えません。
 「加工部門」で選ばれたのは曲げわっぱづくりの四国勝さん。趣味で始めたのが、その奧深さにどんどんはまり、ひいてはご自身が作るだけでなく、曲げわっぱづくりの体験教室を馬路村で始めました。
 もともと杉の曲げわっぱと言えば、秋田杉製が有名ですが、秋田杉にも劣らない馬路村が誇る地元の魚梁瀬杉で作る曲げわっぱ。木の良さと昔からの知恵の詰まった製法を体験するメニューとして人気が高いです。

▲賞状の伝達後、馬路村上治村長も交えて曲げわっぱ話を聞きました
 しばらくは体験を1人で受け入れていましたが、後継者ができ、今ではまとまった人数の受け入れはその方が行っています。一番苦労することは、材料の確保と準備。ふた等になる柾目がとれる大径木が少ないこと、準備に手間と時間がかかることだそうです。
 自分で作ればさらに愛着が湧きます。ぜひ、馬路村で体験してみませんか。
(当会広報誌「森と緑の会だより2007春号」で掲載した内容です)
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